義足ユーザーの靴選び
義足ユーザーになって10年程が経ちました。右脚は大腿義足、左足は足根中足義足を使用しています。
義足生活をする上で、靴はとても重要です。今使っている靴にたどり着くまで、いろいろ試しました。
この記事を読んでいただくと、靴選びの注意点と、私が実際に使ったおすすめの靴がわかります。
義足ユーザー靴選びの注意点
①踵が高くなっていないか
これは、大腿義足ユーザーからの目線です。通常のビジネスシューズのような、踵が高くなっている靴だと、非常に「膝折れ」しやすいです。
「膝折れ」とは、義足の使用中に、意図せず義足の膝(膝継手)が曲がってしまうこと。転倒の危険があります。
一般的な男性用の革靴だと、基本的に踵が高すぎます。
②つま先が長すぎないか
これも大腿義足ユーザー目線の話です。
大腿義足側の足では、基本的に地面と靴の距離を調節できません。靴の先端が長ければそれだけ義足と地面が擦れやすくなり、転倒のリスクが高まります。
先端が長めのビジネスシューズ等は要注意です。
③靴の内側に革製の部分がないか
こちらは、中根中足義足ユーザーの観点から。
中根中足義足自体が革でできています。靴の内側上部に革でできた部分があると、歩くたびにキュッキュッと音が鳴って恥ずかしいです。笑
革製のスニーカーをネットで買ったはいいものの、キュッキュッと鳴るので履くのを諦めたことがありました。
◯こちらが中根中足義足

◯こちらがキュッキュ鳴る靴。中根中足義足と触れる部分が革だと鳴ります。

④その他いろいろ
・サイズは大き目が◯
私は切断前は25.5cmの靴を履いていましたが、今は26.5cmを履いています。義足の足部のサイズは25.5です。しかし、足部が人間の足より硬いからか、25.5cmの靴はかなりキツくて履くのが大変です。
・幅は広めが◯
靴の横幅は広めのものが履きやすいです。これも足部が硬いからかと思います。足部の形状によってはそうでもないかもしれません。
・踵は硬いものが◯
この後おすすめの靴でも書きますが、踵が硬いスパットシューズのような靴は履きやすいです。そうでない大事な靴を履くときは靴ベラを使用します。
オススメの福祉用具メーカーが作った持ち運びできる靴ベラのリンクを貼っておきます。
◯パシフィックサプライ株式会社 Vela(ヴェラ)/新しいスタイルの靴べら
・試着で履きやすさと重さを確認すべし
履きやすさや重さは試着しないとわかりません。特に重さは、義足の振り出しが変わることがあるので要注意です。
経験上、ある程度の重さの違いなら慣れて違和感なく歩けるようになることが多いです。特に軽いな〜という分には慣れやすいかも。
試着については、店員さんに気をつかったりして頼みにくいこともあると思います。靴べらを持参して、靴を痛めないようにして試着するのも良いと思います。
また、ここから実際に私が使った靴を紹介します。試着するのに気が進まなければ、サイズだけ気をつけておいて、以下の靴を買ってみるのもありかもしれません。
義足ユーザーにおすすめの靴
以上の注意点を踏まえ、義足ユーザーの私が実際に使ったおすすめの靴を紹介します。
①スニーカー
・セダークレスト スパットシューズ
この記事を書くまで、自分はスケッチャーズのスリップインズを履いているのだと思っていました。笑
スパットシューズは同じようなコンセプトで、踵部分に硬い素材が埋め込まれています。
選べるデザインには限りはありますが、履きやすさは文句なしです。
大腿義足の足部を入れるのに苦労しないのが素晴らしい
初めて履いた時は軽すぎるかと思いましたが、すぐに慣れました。

・ニューバランス
もはやニューバランスのどのモデルかは覚えていないのですが……義足で一番最初に使った靴です。
歩きやすく、履きやすかったように思います。

・無印良品 紳士 疲れにくい 撥水スニーカー
検索ワードみたいですが、本当の商品名です。笑
踵が硬いわけではないので履くのは少し手間ですが、サイズがわかっていれば試着せずに買えるのが良くて一時期こればかり履いていました。デザインも好きです。
試着の際、お店の人に靴を出してもらい、「足が義足で…」と会話するのは初めのうち気兼ねしますからね。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/%E7%B4%B3%E5%A3%AB%E3%80%80%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%84%E3%80%80%E6%92%A5%E6%B0%B4%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/4550583939571
◯たまたま旅行先で入れる足湯があった時の写真(これしか写真がありませんでした笑)

②ビジネスシューズ
アシックスウォーキングのペダラというシリーズだと、踵が高くなくて良い感じです。
この靴で仕事に行っています。

③オーダーメイドの革靴
7年ほど前、「革靴 オーダーメイド 〇〇(住んでいる地域)」で検索し、出てきた個人店で作ってもらいました。
その時はニューバランスのスニーカーを履いて行き、「これと同じようなソールになるように作ってください。」とお願いしました。
結果、見た目スタンダードで義足でも歩きやすい革靴を作っていただきました。
人の結婚式や、自分の結婚式でもこれを履きました。15万円程だったと記憶していますが、満足いく買物でした。

まとめ
今更ですが、私が男性であるため、メンズシューズばかりの紹介となりました。レディースを期待して読んでくれた方、、すみません。
今回紹介した注意点は男女問わず使える情報だと思いますので、靴選びに役立てていただけると幸いです。
気になる靴があって、試着できるのであれば、試着してみるのが一番だと思います。
私も普段使いできる洒落たレザーシューズを探し続けます。笑 それでは皆様よいシューズ選びを!
