はじめに
こんにちは。みちやと申します。30代男性の義足ユーザーです。10年程前に足を切断し、右は大腿義足、左は足根中足義足を使用していいます。
この記事は大腿義足のお話です。私の場合、断端(膝上切断後に残った太もも部分)が長くて、ターンテーブル(膝を回転させるパーツ)を付けるかどうか迷いました。
悩んだ結果、私はターンテーブルを付けることにしました。後悔はしていないのですが、メリットデメリットあるな〜と思うのでその話を書きます。
この記事を読むとターンテーブルのメリットとデメリットがわかります。
足を大腿以上で切断して、義足にターンテーブルを付けるかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
ターンテーブルとは
ターンテーブルとは、義足の膝下部分を簡単に360度回転できるようにするパーツのことです。


ターンテーブルのボタンを押すと、膝下部分が回るようになります。靴を履く時に便利です。

また、床に座る時にターンテーブルがあると胡座をかくことができます。

ターンテーブルなしでは、床に座る時は膝を立てるか伸ばすかの選択肢しかなくなってしまいます。
座敷のお店や、法事など、床に座らなければならない場面はいろいろあるので、ターンテーブルは個人的には必須級のパーツだと思っています。
長断端×ターンテーブル メリットデメリット
大腿切断で、断端が長い(長断端)の場合には、ターンテーブルをつけることにデメリットが出てきます。
私も長断端ですので、実体験からメリットデメリットを解説します。
ターンテーブルのメリット
- 靴を履く時に足部を手元に持ってこられる
- 床に座る時に胡座をかける
メリットは2点ですが、とても大きな利点だと思います。
断端が長くなければ、個人的にはターンテーブル有り一択だと思っています。
長断端×ターンテーブルのデメリット
- 義足側の膝位置が下がる
- 義足の膝上部分が長くなる
私のように断端が長い場合、ターンテーブルを付けることにデメリットが出てきます。
長断端だと、ターンテーブルを付けると健康な足(健足)の膝よりも、義足側の膝の位置が下になってしまうことがあります。左右の膝の位置が揃わない状態です。私もそうです。
私の場合、そもそも断端が非常に長いので、ターンテーブルなしでも義足側の膝位置が下になりそうなくらいなのですが、ターンテーブルがあることで、より下になっています。健足よりも10cm程下だと思います。
このデメリットの影響もなかなか大きいです。義足のリハビリを始めたばかりの方であれば、膝位置が揃わないことで歩きにくくなる可能性があります。(慣れた今私は大丈夫です。)
また、膝下が短くなるので、椅子に座った時に義足側がプラーンと浮いてしまうようになります。
なお、義足と健足の膝位置が異なることについて、意外と周囲の人は気が付かないみたいです。
更に、ターンテーブルを付けると、ターンテーブルの分義足の膝上部分が長くなります。それにより、座った時に義足側の膝がかなり前に出るようになり、座席の狭いバスや映画館に座る時に前の席に義足の膝が当たってしまうことがあります。
…書いていたら、なかなかデメリットも大きい気がしてきました笑
ターンテーブルを付けると長断端のデメリットが強まるようなイメージです。
私の場合、デメリットよりもメリットを取って、ターンテーブルを使用しています。
これだけデメリットを詳しく書きましたが、やはり私にとってはメリットが上回ります。
結論
個人的には、長断端であってもターンテーブルを付けた方が、日常生活は楽だと思います。
ただ、この記事のメリットデメリットを比較して、ご自身でターンテーブル無しを選択されるのもアリだと思います。
ターンテーブルの有無に悩んでいる方の役に立てたら幸いです。ではでは!
